六曜(ろくよう)のひとつである友引(ともびき)は、「凶事に友を引く日」という意味で、葬式などはこの友引の日に出すべきではないと言われ、友引の日には休業する火葬場も少なくありません。しかし、もともとの陰陽道では、友引とは「勝負のない日」・「勝負事で何事も引き分けになる日」としての意味があったと言われています。
つまり、陰陽道で言うところの、ある日ある方向に事を行うと災いが友に及ぶとする「友引日」が、六曜の友引と混同したと考えられます。
「ともびき」という読みが一般的となっているが、中国語の「ゆういん」と読むことがルーツと言われており、訓読みとなって「ともびき」と当てはめたため、「友を引く」こととは関係がなかったようです。
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